ふたりの高齢者の方と関わって思うこと
私の知り合いの方で、話をするたびに、
「あなた(あの人)は、かわいそうな人」
と言う人がいます。
その方の口癖です。
できるだけその方とは距離を置いているのですが、
どうしても関わらないといけないときがあるので、
そういう時はマイナスオーラに引き込まれないように
気合を入れて、短時間だけ関わっています。
その方は、大勢いる前ではニコニコ笑って
無口な方ですが、
私と二人になると、
「私はこんなに頑張っているのよ」
「やりたくないことを、やってあげているのよ」と
頑張ってますアピールが始まります。
その方は高齢の方なので、
私もできるだけ話を聞くようにしているのですが
以前、過去の話を聞いたときに
「心から話せる友達がいなかった。
お姑さんにずっといじめられていて
自由がなかった。
信頼していたお手伝いさんに、裏切られた。
子供が登校拒否になり、学校を辞め、
世間体に恥ずかしいから、海外留学させた」
など、様々な心の傷が残っているようで
高齢者になった今も、消えていないんだなと
感じました。
皆それぞれ、心の傷はあります。
つらいことや癒されないこと、
思い通りにならないこともたくさんあります。
しかし、どのような状況でも
この方のように、
人を見下すような気持ちは持ちたくないなと
思います。
この方は「自分自身がかわいそうな人」だったから
「あなた(あの人)も、かわいそうな人」でいてほしいんだなと思います。
一方で、別の高齢者の方は
「いつもありがとう」と言ってくれます。
私は何もしていないのに
「ありがとう」と言ってくれるのです。
その方も、過去につらいことがあり
心の傷を持っている方です。
でも、その方の発する言葉は
ほとんどが「ありがとう」から始まり
「ありがとう」で終わるのです。
様々な生き方がある中で
やはり、いつも「ご機嫌な自分」でいたいと思います。
人生は「選択」と「決断」の繰り返しです。
だからこそ、
「選択」を慎重に、しかも心地よく
「決断」は潔く自信を持って
人生を歩みたいと思います。
プレシャスマナーレッスン(個人レッスン R2.1~R2.2)